空から落ちてきた雹は、手に取ると数ミリから一センチまでになるほどの大きさで、こんな経験は後にも先にも一度きり、そんな気がした。
「乾季の今、雨でさえ珍しいのに加えて雹まで降るなんて、何てこと・・・!」と
同行の小川さんは幾度も言った。
100%非識字のひとびとの住む集落へ、サロージさんが車で案内してくれる。
そこには、床は土、壁は木と土、屋根は藁とわずかなトタンで作った家が集落を形成していた。
ジャングルを切り開いて作ったようなところ、
その集落の中心部にサロージさんの活動によって建てられた
コミュニティハウスがあり、勉強を教えたり、図書館のような目的で使うとのこと。
(といっても、本はどこにも見当たらない)