2018/07/16

展示終了のご報告

由良環写真展
都市の距爪―ハバナ—(2018年7月3日~7月15日/櫻木画廊)は
無事終了いたしました。
お出かけくださった方々と
展示に協力してくださったみなさんに、こころから感謝いたします。これからも都市空間でさまざまな出来事に出会い、感受しながら写真を撮っていきたいと思います。

Ⅰ部(7月3日~7月8日)     撮影:湊 雅博





Ⅱ部(7月10日~7月15日)

写真とことばの重なる時間

都市の距爪—ハバナ—
写真とことばの重なる時間

トークイヴェント(2018/7/7)ゲスト:川島紀良さん

写真家の川島紀良さんをお招きし
都市の距爪—ハバナ—について、ハバナの旧市街の写真を見ていきました。
Ⅰ部では旧国会議事堂を囲むファサードでの作品が多く、コロニアル建築の天井の高さや、風雨にさらされ続けた建築物、そこに生きるひとびとの間で起こっていること。
そして「溝」、「ドブ」について、話が及んだことはおもしろい展開でした。

朗読会(2018/7/8)ゲスト:岡安圭子さん ―リルケを読む―

リルケの詩と手記を15~16編、岡安圭子さんに朗読していただきました。
ハバナの写真に囲まれた岡安さんの身体から放たれることばたちは立体的に、そして時空を超えて、わたしたちをどこかに連れて行ってくれるようでした。
リルケのことばが持つ或るキーワード「待つ」や「孤独」といったことばはもはや空間に溶け、
人が生きることの本質があぶりだされるような時でした。

トークイヴェント(2018/7/15)ゲスト:川島紀良さん

ふたたび川島紀良さんをお迎えして、Ⅱ部の写真について話し合いました。
背景が黒く潰れた、人物の入った2点の作品について、
瞬きをしたときに見えるような情景のようなものだという川島さんのことばが非常に印象的で、ひとは現実と夢、そして死のあいだを無意識に行ったり来たりしているのかもしれないと、わたしは今思い始めています。

川島紀良さんと。             撮影:仁平 寿枝