2020/10/07

大阪から離れ・・・

 「人間至る処青山あり」ということばの放つイメージが昔から好きだ。意図せずに転地を求められた(半分は自分から求めた)若くない知人に、このことばを贈ったのは3、4年前だったか・・・。

大阪から離れて東へ向かいながら、車窓から見える京都の山(というよりも、丘それか、古墳かもしれない)の表面に生えたやわらかく、ふわりとした藪が目に入る。角が削がれた感じがなんとも長閑で、これはこれで美しいのだな、と思う。

故郷の景観だけが特別に美しいと思うこと何て、到底できない。

ノートを見ると、2年前に大阪で書いたことばがあった。

ー街とは、ひとりの人間にとって親のようなものだ。好きだったり嫌いだったり、そのもとを離れることもできるし、居続けることもできる。そうして年齢とともに、街への見方も変化していくー