2019/06/20

ネパールへの旅-カトマンドゥ 3-


カトマンドゥのタメル地区(滞在した宿のある場所)は、旅人のためのホテル、飲食店、土産物店、日用品から専門店までありとあらゆる店が揃い、東京で言えば新宿歌舞伎町とアメ横をミックスし、もっとずっと庶民的にして、そこに土埃が舞っている、迷宮・・・といったイメージだろうか。
(ネパールは舗装されていない道路が多く、カトマンドゥでは常に土埃が舞っている)

仕上がったばかりのカトマンドゥのプリントを見ながら、当時の撮影記録ノートを開いてみる。
それによると、2月6日は小川さんにタメル地区を案内していただいたとある。小川さんが「入れ歯通りがあるのよ」と言って、迷宮を分け入って連れて行ってくれたのは、入れ歯専門店ばかり並ぶ界隈だった。
他にも布生地、香辛料といった、専門の小売店がかたまっている。それで自ずと客層も決まってきて、女性しか歩いていない通りなど、エリアごとの特色を感じることができた。
両脇に高く立ち並ぶ建物の二階三階部分の窓や壁などはネパール様式の木彫装飾が施され、実に素晴らしい。
ただ、2015年4月のネパール大地震によって傾いてしまった建物を、つっかえ柱などで何とか支えているという、凝った彫刻を壁面に持つ木造建築を幾つか目にした。

そして、ここをひとりで歩けるようになるのはいったい何日かかるのだろうか?という不安がわたしの頭をよぎった。

それは、初めての土地での初日はいつもそう思うのだが、ここは極めて難易度が高いぞ、というワクワクした気持ちの方が勝った不安ではあったが・・・。