2018/01/28

メキシコシティでの撮影を振り返って


この旅で、はじめてわたしはラテンアメリカの地に足を踏み入れた。
帰国して、思いがけずメキシコ在住のアーティスト
*矢作隆一氏の個展が11月に東京であり、観に行く機会を得る。
そして8月にメキシコでお世話になったセレステ・ウレアガさんの来日と再会、彼女の展示に関わることで、多くのことがラテンアメリカと日本の間で繋がっていくような感覚をおぼえた。

メキシコシティでの撮影を振り返ってみると、撮りにくさ、撮影の難しさを改めて感じる。
それ故写真に表出されてくる事柄もあるとは思うのだが、
都市の闇の部分をこれほど感じさせる街を、わたしは他に知らない。

反面、メキシコ人の陽気さと穏やかさが際立ち、彼らの優しさや明るさが私の旅を支えてくれたことは間違いない。




*矢作隆一氏
メキシコ・ハラパ在住の彫刻家。
矢作氏の個展「再-futatabi」は創形美術学校(豊島区西池袋)のガレリア・プントで行われる。(2017年11月4日-18日)
今回の展示は、国が定めた新規制基準に基づく審査を経て初めて2015年8月11日に再稼働を始めた、九州電力川内原子力発電所の付近で採集をした石と、その模刻作品をそれぞれ展示したもの。
沈黙する石、そこに込めた矢作氏のメッセージはたしかな響きとなって伝わってくる。

来日時矢作氏は、広島平和記念公園を訪れ、メキシコの大学生たちが作った千羽鶴を捧げた。
                                             (以下、中国新聞より)
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=77874