2018/01/06

メキシコシティ (23)


フィルムで写真を撮ることは、未来の自分に託す手紙のようだと思った。

像が潜める時間は、長い時で一年もそのままのときがある。

出来てきたネガを見て、過去をすこし距離をもって眺めたり、写真を感じる目に変化をおぼえたりする。
まったく変わらない感覚を、しっかりかみしめる時もある。

その時間が厚みとなって、それに助けられるようにわたしはまた手紙の続きを書き始める。