2019/02/19

ネパールへの旅


カトマンドゥでの日々~2~

ネパールの学校は公立校も私立校もあり、
みな制服(ジャージを制服にしている学校も)を着ているので、学校に行っていると、学生ということが一目瞭然だ。

女子は100%といって良いだろうか、髪を腰位まで長く伸ばしている。お下げ髪で白いリボンも決まりのひとつ、というような学校もある。
それから、男女共に上着とスラックスにネクタイという学校もあり、このスタイルの女子が向こうから歩いて来ると、わたしはふわりと春の風が吹いてきたような気持ちになる。

その一方、10歳前後でも学校に行かず労働をしている子供たちもいる。
ハリオンへ行く道すがら、昼食のために立ち寄った山間の食堂で給仕をする男の子*の目の温度の低さが忘れられない。
あまりに印象的な佇まいだったので、写真を撮らせてもらった。
静止してこちらを見てくれたが、決して笑うことはなかった。

カトマンドゥでも、荷物を運んだり、野菜や果物を売り歩いたり。下町の方に行くと、職人として一人前に工場などで働いている少年の姿を頻繁に目にする。
こちらを見る彼の、少年の身体をした大人のような表情ーいや決して大人と同じではない筈なのだが・・・・・
それにわたしはいつも違和感を覚えると同時に、写真なんかを撮っているもうひとりの自分もいるのだ。

*ネパールでは、給仕は男性の仕事と決まっているようです。