2月頭にネパールのカトマンドゥへ到着してから、南のハリオンやマイディ村へ旅をしていて、カトマンドゥ滞在は飛び飛びになっていた。
その時は半日や2日間の撮影だったが、後半は腰を落ち着けて、ひとりカトマンドゥでの生活を送ることになる。
2月6日、小川博子さん(叔母の長年の友人で、今回の旅でたいへんお世話になっている方)に
タメル*を案内されたとき、ここは本物の迷宮だと思った。
混沌、人と店の多さ、道や路地の複雑さや、構わずに飛ばすバイクやリキシャをやり過ごしながら、ひとりで歩ける日が来るのだろうかと少々弱気になっていたことを、思い出す。
今では、曜日や時間によって、客引きのお兄さんのやる気の有り無しとか、微細な違いが分かるようにまでなってきた。
*タメル
カトマンドゥの北部に位置し、各国のツーリストが集まる場所。ホテルやレストランや土産物屋がひしめき合い、客引き(ネパールはソフト)やタクシー、リキシャーなどで熱気がある。