去る2017年10月26日、アルゼンチンの写真家、セレステ・ウレアガさんが東京工芸大学・写真学科3年生の勝倉崚太さんの授業に招かれ、講演をしました。
前半は、これまで彼女が歩んできた道のりや作品、写真についての持論が熱く語られました。
後半は生徒との対話によって、写真とは何か?を掘り下げていく内容でした。
私はセレステさんの友人として呼んでいただき、とても貴重な話を聴くことができました。
普段は大人しいという生徒さんからも活発な質問が出て、授業が終わってもセレステさんとの対話が続きました。
Celeste、bravo!
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セレステさんの話の中で私が印象に残ったこと、共感した事を幾つか記します。
◇坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」を聴き日本に興味を持ち、行ってみたいと思うようになる。
◇写真とは物事を解釈すること、それを観た人がまた解釈する・・・という弁証法の繰り返しである。
◇自分の中で発展させたいと思う被写体や物事、事象が、やがて作品となる。
◇(作品における)アイデアというものは変化していくものである。
◇写真家として一番大事なことは、自分の内面における対象物に対するプロセスで(それを表現する)手段は自ずと生まれてくる。
何が好きで何に興味があるのか、自分自身でそれを理解することが最も大切だ。
◇心が躍る被写体とは、対話が生まれる相手とのセッションで、それは必ずしも人でなくても良い。(彼女の場合は人が好きで、人が考えていることに興味があり、人を撮りたいと思っている)
◆11月9日から始まる展示「Doble Mirada」(2つの視点)は、日本とアルゼンチンの本質に辿り着く方法を、セレステさんと角川英治さんのふたりで、写真を通じて考えていくための展覧会である。
*皆さんぜひ11月9日(木)18:30-20:00「Doble Mirada」展
(セルバンテス文化センター2階)オープニングパーティーにおいでください!
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セレステさんと、写真家で工芸大の勝倉崚太先生 |
-2017年10月26(木)東京工芸大学中野校舎にて-
司会:勝倉崚太さん(東京工芸大学)
通訳:柏倉恵美子さん(在日アルゼンチン共和国大使館)
コーディネート:武田純子さん(公益社団法人・日本写真協会)
ドキュメンタリーフォトグラフィ展「いまを写す、これからを視る」
ZOKEI PHOTO LAB.VOL.11
石田宗一郎/熊野紗綾/
田山湖雪/門田紘佳/由良環
会期:2017年11月13日(月)ー11月18日(土)10:00-17:00
シンポジウム11月14日(火)17:00-19:00
*11月14(火)のみ14:00-17:00
会場:東京造形大学12号館1F、ZOKEIギャラリー
(八王子市宇津貫町1556番地/JR横浜線相原駅よりスクールバス5分・徒歩15分)
主催:東京造形大学/東京造形大学写真専攻領域
ドキュメンタリーフォトグラフィをテーマに
東京造形大学で学んだ5人の写真家による展示とシンポジウム。
私は2012年に発表した「TOPOPHILIA」を展示します。
まだご覧になっていない方は、ぜひお出かけください。
また11月14日(火)会場にて5名の写真家によるシンポジウムが予定されています。
17:00-19:00(入場無料:どなたでもご参加ください)
Doble Mirada vol.2 ~二つの視点 ~
セレステ・ウレアガ&角川英治写真展
Celeste URREAGA&Eiji Kakugawa
私の友人でアルゼンチンの写真家、セレステ・ウレアガさんの写真展が11/9からセルバンテス文化センター東京で始まります。
「アルゼンチンと日本、2つの眼差し、2つの正反対の世界、遠く離れた現実、2つの違った考え方が交わった時、どうなるのだろう。写真は結論ではなく絶え間ない問いかけであり、だからこそそれは永遠の追求なのです。」(展覧会広報より引用)
アルゼンチンと日本、ふたりの写真家がどのような写真的交錯を見せてくれるのか楽しみです。
会期-2017年11月9日(木)~12月2日(土)
11月9日(木)18:30-20:00オープニングパーティ
会場-セルバンテス文化センター東京/2階ギャラリー
東京都千代田区六番町2-9
主催-セルバンテス文化センター東京
後援-在日アルゼンチン共和国大使館