2017/02/28

羽田 (96)



過去のイメージを振り払い
新しい世界に足を踏み入れたい。
いつでもそう思っている。


2017/02/27

羽田 (95)


表現における
強靭さと柔らかさの共生を
いつも自問している。


2017/02/26

羽田 (94)


私は心の近くにあったものを
一度思い切って投げ出す。
それでも立ち返ってくるような強い作品がほしい。


2017/02/24

羽田 (93)


日常的ではない風景がここには転がっている。

そうして私は、旅している時の気持ちを
いつも少しだけ思い出すのだ。


2017/02/23

羽田 (92)


私はわたしの脳みその表面に落書きをする。



2017/02/22

羽田 (91)


前回この場所に来てから何ヵ月かが過ぎた。
だがその間の記憶がすっかり飛んでしまっている。

私にとって生活の記憶と撮影時の記憶は連動せず
きれいに切り離されてしまっている。


2017/02/21

羽田 (90)


心の中の織り目が
ちょうど重なるようなときが訪れる。




2017/02/20

羽田 (89)


風が動く、空気が入れ変わる。


2017/02/19

羽田 (88)


答えはいつだって自分の中にある。
人は一生、自分の頭の中のコトで、行ったり来たり
進んだり退いたりするのだ。



2017/02/02

羽田 (87)


写真に添える言葉は、とにかくできるだけ写真に寄り添うように・・・と思ってきたけれど
それはほぼ不可能だと分かってから楽になった。

写真のための言葉は、その絵を観て思案するよりも
なぜその写真を撮ったのか、過去の自分に戻り自問自答すると、さらっと書けることがある。




2017/02/01

羽田 (86)


羽田で撮影していると、時折無性に物質的なモノを撮りたくなる。
まるで無意識の世界へ浮遊している自分を現実の世界へ引き戻す儀式のようでもある。

そんな時は、コンクリートの柱や強固な鉄骨さえ
やわらかく見え、ガソリンの甘い匂いが懐かしく思える。