2019/04/18

ネパールへの旅—ハリオン 6—

彼女がわたしたちにチヤを出してくれ、サロージさんと話しこんでいる。

わたしたちは家の前のちょっとしたスペースで、この辺りの土地でしか見られないような果物の実を見てあれは何だろう、などと話をしながら風に吹かれていた。
彼女は時折訪れるお客さんに対応したり、わたしたちのためにサトウキビをお土産にと収穫し、運びやすいように加工してくれたりと、動き続けている。

フィルムを交換している姿を見て、サロージさんが、なぜフィルムで撮るのかとわたしに聞いてきた。
「これはモノクロフィルムで、現像からプリントまで全部自宅で出来て効率が良いから、そして大きくプリントを伸ばした時、とても美しいから」などと説明していると、彼女がじっと好奇の目でわたしを見つめ、結婚しているのかと聞いてきた。
「Yes」と答え、今度はわたしが彼女の歳を聞いた。
そしてわたしたちはほとんど同年代だということが分かった。

同じ女性として、わたしの生き方が不思議な感じがするということは、容易に想像できる。

家族のため、子どものため、人のためにずっと働く女性―そしてネパールの女性は大方そうなのだろう。。。