100パーセント非識字のひとびとの住む集落での滞在は、ほんの僅か20分くらいだったと思う。
コミュニティハウスの中でサロージさんが子供たちに何か話しかけている時間がほとんどで、
その間わたしは必死にシャッターを押した。
(開放値で、シャッタースピードが良くて30分の1という条件の悪さだったにも関わらず・・・)
おそらく、もうこんな景色ーひとびと、状況には出会えないという直感から・・・だったと思う。
いま、できてきた写真を見てみると、なぜこんな見ず知らずの人間に対して
警戒心のない澄んだ表情ができるのだろうか、ということにはっとして気が付いている。
もちろん、彼らのサロージさんへの信頼の証なのだろうが、それにしても・・・・・。