2019/07/02

ネパールへの旅-カトマンドゥ 10-

時間と記憶のカンケイ Ⅰ

カトマンドゥの市街地から離れ、郊外へ向かって歩いていく。
そこは時の流れが極めて鈍く、まるで止まっているかのように感じられた。

ゆったりとした時間の流れというのは、豊かな実をつけた瑞瑞しい果実のような重みがある。
だからその歩みは自ずとゆっくりだ。
そしてその時間は、少しづつだけれども、確実に自分の中に記憶として積もっていくと感じられる。

早急な時間は軽く、時とともにわたしから離れ、どこかにとんでいってしまう。

だから敢えて早い方を選ばないこと、写真の方法も、そのための移動も。