ずっと見ていた風景 2
よく写真家の心象風景は育った環境が大きく影響するというが
では他の何が心象風景に影響するのか逆に聞いてみたい。
頭の片隅にある懐かしい子供の頃の記憶は
風が通り抜けるのが得意だった我が家の内部の造りのように
ス-ッとあらわれては、一瞬でどこかに消えてしまう。
好きだった南東向きの小さな部屋。
トラ色のペルシャ柄の絨毯が敷き詰められていて
それを見るとなぜか不思議な気分になった。
玄関はいつも暗くて、どうにかならないかな・・・とずっと思っていたが
今住んでいたら、屋根をくり抜いて天窓を作っているだろう。